2015年2月15日日曜日

面。とにかく面。面をまずはちゃんと打てるようになるのだ!(とよく言われます)

 今回は、剣道の試合のルールについてまとめてみました。
 剣道の試合のルールですが、全日本剣道連盟の「剣道試合・審判規則」及び「剣道試合・審判細則」にいろいろと定められています。
 まず、試合時間は5分、延長の場合は3分が原則です。で、3本勝負で2本先取した方が勝ちです。延長戦の場合は1本先取(6条、7条)。
 では、どうすれば1本となるか、ですが、1本すなわち「有効打突」となるのは、「充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心ある」場合です(12条)。
 竹刀の打突部は「物打を中心とした刃部(弦の反対側)」とされています(13条)。
 打突部位は、次のとおり。
1.面部(正面および左右面)
2.小手部(右小手および左小手)
3.胴部(右胴および左胴)
4.突部(突き垂れ)
 図解もされています(14条、細則13条、第3図)。
 こんな感じ。
 面と小手については、細則でもう少し細かくされていて、
1.面部のうち左右面は、こめかみ部以上。
2.小手部は、中段の構えの右小手(左手前の左小手)および 中段以外の構えなどのときの左小手 または右小手。
 となっています(細則13条)。
 さらに「刃筋正しく」とは、「竹刀の打突方向と刃部の向きが同一方向である場合」とされています(細則10条)。
 規則13条と意味が重複しているような気もしますが・・・。
残心」については、12条の他には出てきません。これもなかなか表現しにくいところですね。やってれば体感できますけど。
 他には、「禁止行為」というのがあります(15条以下)。足払いをしたり、自分の竹刀を落としたり、ですね。禁止薬物の使用や審判員に対する非礼な言動は、それだけで2本負け(+退場)となってしまいます。不正用具の使用も2本負け、その他の禁止行為は反則を取られ、2回の反則で相手に1本入ります。
 当然ですが、審判についても細かく定められています(割愛)。
 審判は3名いるので、原則2名以上が有効打突と認めなければ1本とはなりません(26条)。
 ・・・とまぁこのように、細かく定められています。こういうの、試合する前にちゃんとレクチャーされると良いのではないかと個人的には思いますが、あまり現場ではされません。審判の旗の表示とか、選手が知らないと試合にならないのではないかと心配したりします。
 ちなみに、25条で「係員」というのが決められているのですが、これらは「時計係」「掲示係」「記録係」「選手係」の4種に分かれています。実は昨年の区の大会でお手伝いとして参加したときに、いつのまにか役割をふられており、試合デビューする前に図らずも係員デビューしてしまっていたのでした・・・(「選手係」でした)。